去年のGWを利用して、オーストラリア(メルボルン)に1週間の超短期・語学留学をしてきました。
その時は、滞在記録を残していなかったので、今更ですが学びをまとめてみました。
私がこの超短期留学という決断に踏み切った理由は、以下です。
- コンプレックスの解消(短期間でも海外経験が欲しかった)
- 物価高ウォッチング
- 久しぶりに海外から刺激を受けたい
- 語学留学がどんなものか調査
1. 想像はしていたけれど、1週間の語学留学ではとても海外経験とは呼べず、試みは大失敗。(苦笑)結局、今回の豪州滞在は、「旅行」という位置付けになりました。
それでも、ホテルではなく郊外のシェアアパートメントで過ごした日々は、ローカルの生活を垣間見れて良い経験になりました。
2. 物価高や円安が叫ばれて久しいけど、生活必需品ならなんとか買える範囲で抑えられているので、構えて訪れはしたものの、体感的にはそこまで大きなインパクトは感じませんでした。(それでも、1週間の滞在で食費に2.3万円もかかったことを考えれば、十分物価高!←外食もしたけど、スーパーもよく活用していた)
当時(1年前)の物価感覚でいえば、庶民向けスーパー=セレブ向けスーパー、ユ●クロ=若者向けのデパート(PA●COとか)になった感じ。
一番驚いたのは、現地のファストファッションのお店で売られていたスウェット(トップス)が6000円近くしたこと。
3. コロナ明けだったので、約3年ぶりの海外。
海外に、というよりも、メルボルン生活が想像よりも楽しくて、良い刺激を受けて帰りました。ここは長くなりそうなので、後半の記事で。
4. これも概ね予想通り。
常々、語学留学でいいから海外に住んでみたい!と漏らしていた私に対して、英語の学習塾を経営している知り合い(USの大学を卒業)から「絶対にやめておけ」と言われていた理由がわかった気がしました。
語学留学に行った人を批判するつもりはないのだけれど、これからキャリア半ばで語学留学を考えている人のために、その友人からされたアドバイスを載せておきます。
- 語学留学はキャリアを捨ててまで行くのはおすすめしない(リスクが高すぎる)
- どうしても留学がしたいなら大学院進学がベター
- 3ヶ月程度の滞在じゃ、体験入学みたいなもの(語学力を上げるなら最低1年、ペラペラになりたいなら2年)
- 語学学校に通うだけでは英語力は伸びない(学校は友人と出会う場所で、彼らとの関わりで英語力が伸びていく)
友人が私を止めようとしてくれた理由は、1つ目にあります。
これを今回、強く実感。いや、まじでそうだな、と。
勢い余って語学留学してこなくて良かったと、忍耐強く止め続けてくれた友人に感謝。
もちろん、語学留学をきっかけに、グローバルキャリアや好きな人生を歩むことができた方もいらっしゃると思いますが、そういった方はごく一部で、大多数は元の生活に帰っていく方が多いように思われます。
私の所感としては、少なくとも「キャリア」という意味では、語学留学に行って英語がちょっと話せるようになった位では、行ったことで生じるデメリットをカバーしきれないな、と感じました。(少なくとも私がいる保守的な業界では。IT系などの新しい業界で、多様な価値観を歓迎してくれるところではプラスのキャリアになるかもしれません)
一方で個人的に目から鱗だったのが、語学留学を”移住の足掛かりにする”という考え。
こちらもやはり万人に勧められる方法ではありませんが、語学学校の中には、学生ビザだけ与えて授業に来るこないは自由、といったスタンスをとっている学校があります。(おそらく私が通ったところはそれ)
こういった学校では、出稼ぎや将来の移住を見据えて籍を置いている学生も一定数いて、彼らは本当に最低限(退学にならない範囲)しか授業に出て来ません。
では、何をしているのか?というと、
彼らは学生ビザが有効な間に、恋人を見つけてフィアンセビザ(早い人は配偶者ビザ)を獲得して移住を実現させたり、
あるいはパートタイムの仕事で経営者に気に入られ、こちらもまた移住の足がかりにしていくようです。(後者はかなりハードルが高い、というか違法スレスレの子もいる)
私の中では、「語学留学=勉強が目的」というイメージが強かったので、こういうネットワーキング的な使い方があるのを知れたのは、固定概念を覆してくれて、非常に良かったなと感じています。
情報誌やインターネットで出回っている情報をソースとするのではなく、「生の声」を集めるのは、不可能を可能にするための第一歩だと感じました。
そういう意味では、一時期話題になっていた、米国出産(アメリカの市民権を得るため)なども、見通しが不透明な昨今の日本では、子供にしてあげられるひとつの贈り物なのかなとも思いました。
長くなったので、今回はここまで。
次回は、メルボルンでの暮らしで学んだことについての書きます。
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